学生時代は文系で資格といえば簿記やTOEICくらいしか受けてこなかった身ですが、IT関連の仕事に就くことになってはや10年、いろいろなIT関連の資格を取得してきました。今回は私が取得してきたIT関連資格のなかでも特にここ5年以内に取得してまだギリギリ覚えているものについて、試験の難易度や必要な所要期間などについてまとめていきます。
目次
- 取得した資格一覧
- PM(IPA)
- PMP(PMI)
- G検定(ジェネラリスト検定)(日本ディープラーニング 協会)
- pythonエンジニア認定基礎(pythonエンジニア育成推進協会)
- pythonエンジニア認定データ分析(pythonエンジニア育成推進協会)
- [番外編]FP技能検定3級(FP協会)
- まとめ
取得した資格一覧
入社して5年目くらいまでは仕事も猛烈に忙しく資格試験はあまり受けておらず、最低限会社から必須と言われて取得したものやTOEIC程度しか受けてきませんでしたので、そもそも取得した資格の多くはここ最近取得したものばかりで、その数も決して多くはないですが、私が直近5年以内でこれまでに取得してきたIT関連資格は以下の通りです。
資格名 | 認定機関 | 資格概要 | 取得年 | |
1 | プロジェクトマネージャ(PM) | 情報処理推進機構(IPA) | プロジェクトマネージャとしての知識及び実務能力を問われる試験。プロジェクトマネジメントに関する知識に加えて、自身の経験を元にした120分3000文字程度の論述問題が出題される。 | 2017年 |
2 | プロジェクトマネジメントプロフェッショナル(PMP) (Project Management Professional) |
Project Management Institute (PMI) |
プロジェクトマネジメントに関する国際資格。PMIの規定したプロジェクトマネジメントに関する知識体系であるPMBOK® (Project Management Body of Knowledge)ガイドに基づいて出題される。 | 2018年 |
3 | G検定(ジェネラリスト検定) | 日本ディープラーニング 協会 | ディープラーニング の基礎知識を有し、適切な活用方針を決定して事業に活用する能力及び知識を有しているか検定する。(公式HPより) | 2019年 |
4 | Pythonエンジニア認定基礎試験 | Pythonエンジニア育成推進協会 | Pythonのプログラミング哲学であるPythonic(パイソニック)を理解する多くのエンジニアを育成するため、pythonの基礎的な文法の理解を問う試験。 | 2020年 |
5 | Pythonエンジニア認定データ分析試験 | Pythonエンジニア育成推進協会 | pythonでのデータ分析に必要となるライブラリ(numpy,pandas,matplotlib,scikit-learn)の使い方やデータ分析の基礎となる線形代数や確率・統計についての理解を問う試験。 | 2020年 |
ー (番外編) |
3級FP技能士 | 日本フィナンシャルプランナーズ協会 (日本FP協会) |
年金、保険、資産運用、税制、住宅ローン、相続など幅広く金銭的な専門知識を有し、人生設計における資産設計、資金計画についてのアドバイスを行うフィナンシャル・プランナー(FP)としての専門性を証明する資格。 | 2017年 |
では、それぞれの資格についてざっくりとその取得所要期間や難易度を振り返ります。
プロジェクトマネージャ(PM)
○所要期間 : 3ヶ月
午前1の免除期間が切れていて午前1の学習からやり直したのですが、午前1、午前2、午後1はそこまで難しくはなく、とにかく午後2の論述が大変でした。学習の流れとしては、まず午前1を2週間ほどかけて詰め込みました。午前1対策専用の参考書は買わずに、以前使っていた応用情報のテキストでひたすら覚えました。内容的には同じなので特段問題は無いです。その次に午前2、午後1の学習としてPMのテキストをこれまた2週間ほどかけて詰め込みました。午前1も午前2、午後1もどうせ少しずつ忘れてしまうので、この段階では100%完璧に覚えることは目指さず、全範囲をとりあえずカバーすることと、その上で70%〜80%程度覚えることを目標に期間を決めて学習しました。
※午前1対策で使っていた参考書はこちら↓
※午前2、午後1対策で使っていた参考書はこちら↓
そして学習開始から1ヶ月、残り2ヶ月のところから午後2の論述を始めました。論述対策には専用の参考書を買ってやりました。ざっくり一読した上で、ひたすら演習しました。論述問題対策はとにかく書いて書いて量をこなして慣れること、そして自分の中で回答のストックを用意しておくことが重要でした。自分がこれまでにマネージャーとして携わってきた案件の中から使えるプロジェクトをいくつか用意しておき、どんな問題が来てもそれらを使ってうまく対応できるように回答のストックを作りました。
それと、問題の構造として、
(設問ア) → 状況
(設問イ) → 課題や問題とそれに対する対応策及び工夫
(設問ウ) → 対策の評価と課題
という流れで構成されているため、設問アは、設問イ・設問ウの前フリであり、状況説明の意味もあるので、設問アの回答では後々の回答で対策・工夫が必要となった根拠となるような特徴を書いておくと流れがスムーズになります。プロジェクトの特徴の部分で特徴を述べてしまうのが良いです。
なので、最終的にはカテゴリごとにどのプロジェクトでのどの課題について書くかを決めておきました。
具体的には、
・ステークホルダ
・リスク
・進捗と完了評価
・品質及びその評価指標
・調達と請負範囲
・変更管理とスコープ変更
このくらいについてはそれぞれ何を書こうか決めておくところまで準備しました。
そして、論述試験の対策で書くことにも慣れてきたら最後は時間内に仕上げる練習が必要です。ここは自分でもできますが、模擬試験を活用しました。私はITECとTACの模擬試験を受験しました。
・ITEC
・TAC
丁寧に添削もして頂けたので受けてよかったです。
個人的には、この後出てくるPMPやG検定、pythonエンジニア認定のいずれよりも難しかった印象です。
PMP(Project Management Professional)
○所要期間 : 4ヶ月
IPAのプロジェクトマネージャ(PM)を取得した流れで取得したのがPMP(Project Management Professional)です。PMもPMPも同じプロジェクトマネジメントに関する資格試験ですので、しっかりとPMの試験対策で学習していればある程度は解くこともできます。ただし、PMPではその認定期間であるPMIが規定したプロジェクトマネジメントに関する知識体系、PMBOK® (Project Management Body of Knowledge)ガイドに基づいて出題される点においてPMとの大きな違いがあり、PM(IPA)の勉強だけでは到底合格することが難しいです。(実際私もPMP1度目の受験はPMPを舐めてかかって失敗しました。。)
では、具体的なPMPの所要期間についてですが、勉強を開始してから3ヶ月で1度目の受験(結果は不合格)をして、さらに追加で1ヶ月学習して2度目の受験(無事に合格)でしたので、合計すると4ヶ月になりますが、ちょうど他の研修の課題や持ち帰りの仕事などもあって最初の1ヶ月目はほとんど時間をかけられなかったため、実質3ヶ月くらいでした。
1度目FAILEDくらっておいて言うのもアレですが、個人的には先に受けていたPM(プロジェクトマネージャ)(IPA)の方がキツかったです。やはりPMPの回答形式が選択式であるのに対してPMでは3000字の論述があったことが大きいと思います。そういう意味では、先にPMPを取ってからPMを受験する方がスムーズだったかもしれません。
もう1度受けるとしたらどっちから受けるか、、悩ましい、、、(そもそもPMの論述対策キツかったから正直もう受けたくない、、、。)
それから、以前の記事には書き漏れていたことを今更思い出したのですが、一問一答のアプリ(Webサイト)があり、これを試験勉強期間中の通勤中の電車の中や移動時間にずっとやっていました。いわゆる隙間時間を有効に活用して、常に演習を繰り返し、より多くの時間触れておくことで、記憶の定着を図ることができたので、個人的にはかなり有効でした。PMPのときもPM受験の時もどちらも使っていました。
なお、PMPのより具体的な試験対策についてはこちら↓の記事で詳しく記載しています。
G検定(ディープラーニング 協会)
○所要期間 : 1ヶ月
G検定はそれこそやり過ぎなくらい対策して受験しましたが、それでも1ヶ月で合格できたので正直そこまで苦はなく取得した印象です。もちろんそれまでに既に東大松尾研のDeepLearning講座など受講済みである程度予備知識があったこともあるかとは思いますが、なんと言ってもこの試験は当日試験中にテキスト参照可能なので、暗記は完璧を求めすぎず70%〜80%くらいの精度であとはとにかく問題演習で時間との戦いだったと感じます。
なお、G検定の詳細な試験対策についてはこちら↓の記事で詳しく書いていますので良ければご参照いただければと思います。
pythonエンジニア認定基礎試験
○所要期間 : 3週間
出題内容も基本的な文法問題で、出題形式も選択式なので総合的にそこまで難しくはない試験ですが、問題数が少ないのでケアレスミスで得点を逃すと少ないミスでも致命傷になりかねないリスクがあります。(ケアレスミスだけの問題ではないでしょうが、私も合格ラインギリギリでした。。。)
上で述べてきたPMPやPM、G検定と違い、無料で模擬試験を受験することができるのでこれをフル活用して臨むのが良いと思います。
なお、pythonエンジニア認定基礎試験の詳細な試験対策についてはこちら↓の記事で詳しく書いていますので良ければご参照いただければと思います。
pythonエンジニア認定データ分析試験
○所要期間 : 2ヶ月
G検定では少しやり過ぎなくらい対策をして臨んで合格し、pythonエンジニア認定基礎試験では最低限の対策で合格ギリギリという2つの試験を経た流れで受験したpythonエンジニア認定データ分析試験ですが、こちらについては直前に受験したpythonエンジニア認定基礎試験での反省を踏まえてかなりしっかりとした対策・学習を行い、pythonエンジニア認定基礎のリベンジとしてリアルに満点を取るつもりで十分な学習期間を取ったため、2ヶ月も掛けてしまいました。今振り返ってみれば、半分の1ヶ月程度あれば十分に合格できたとは思います。一般的にはpythonエンジニア認定基礎試験の次ステップにあたる資格だと思いますが、個人的にはpythonエンジニア認定試験の受験前に既に実践的なデータ分析を実施済みだったので、基礎試験よりもデータ分析試験の方が学習しやすく取得しやすかったです。
なお、pythonエンジニア認定データ分析試験の詳細な試験対策についてはこちら↓の記事で詳しく書いていますので良ければご参照いただければと思います。
3級FP技能士
最後に、これまでの資格との比較の意味で同時期に取得した資格の所要期間と個人的な難易度を載せておきます。
○所要期間 : 1ヶ月
これがまさに慎重派でやり過ぎなくらいやらないと安心できなかった典型例だったのですが、覚えるべきことを全て書き出して整理してから覚えていました。早い人なら3級程度は2〜3週間ほどあればテキスト一読して覚えれば取得できると思います。
まとめ
まとめると以下の通りです。
資格名 | 認定機関 | 所要期間 | 難易度 | |
1 | プロジェクトマネージャ(PM) | 情報処理推進機構(IPA) | 3ヶ月 | ★★★★ |
2 | プロジェクトマネジメントプロフェッショナル(PMP) (Project Management Professional) |
Project Management Institute (PMI) |
4ヶ月 | ★★★ |
3 | G検定(ジェネラリスト検定) | 日本ディープラーニング 協会 | 1ヶ月 | ★ |
4 | Pythonエンジニア認定基礎試験 | Pythonエンジニア育成推進協会 | 3週間 | ★ |
5 | Pythonエンジニア認定データ分析試験 | Pythonエンジニア育成推進協会 | 2ヶ月 | ★★ |
ー(番外編) | 3級FP技能士 | 日本フィナンシャルプランナーズ協会 (日本FP協会) |
1ヶ月 | ★ |
少しでも参考になれば幸いです。
以上